Bon VIVANT
開催レポート
命の目覚めを知る〜2026 春の雫 〜
2024年の「花」、2025年の「風」。
その土地の美しさと
季節の巡りを慈しんできたボンビバン。
2026年、辿り着いたテーマは、
すべての生命の源である
「雫 — SHIZUKU —」。

【春の雫】一滴の輝きに、生命の目覚めを知る
冬の眠りから覚めた綾部の森。
桜の蕾が膨らみ、柔らかな雨が大地を潤す。
3月下旬、
2026年度のボンビバンが
静かに幕を開けました。
今回のテーマは
「春の雫(はるのしずく)」。
料理人・ちこと、
茶人・こがみのり。
食と茶、
それぞれの道を歩む二人が
「雫」という一語に想いを重ね、
この場所でしか生まれない
調和を探求した二日間。

「40年間、
苦手だった食材が初めて食べられた」
「こんなにひと口ずつ、
一滴ずつを大切に味わったことはない」
「込み上げてくるものがあり、
思わず涙がこぼれた」
参加された皆さまから届く、
切実で温かい言葉の数々。
その背景にある
清らかな空気を感じながら、
一皿一皿を
捧げるように仕上げていく。
その時間は、
至福のひとときに満ち溢れていました。
日常と繋がる「四徳」の表現


今回は、
すべてのメニューを
「四徳(よんとく)」で構成。
砂糖・小麦・乳製品・植物油。
現代の食において
過剰になりがちなこれらを
あえて手放すことで、
食材が本来湛えている
繊細な「雫」を、
ありのままに引き出す。

日頃、怒濤のごとく
四徳の研究に明け暮れている
わたしにとって、
日常の積み重ねがそのまま
ボンビバンの舞台に繋がることは、
ひとつの大きな発見であり、
喜びでした。
余分なものが削ぎ落された一皿は、
驚くほど身体に優しく、
細胞の奥深くまで染み渡る。
「余白のある
静かな心だからこそ受け取れた
繊細な雫のようなひと皿」
その一滴が、
皆さまの心に美しい波紋を描き、
日常を整える力となることを願って。

「食べ方」から、生き方を「調律」する



綾部の地で採れるつくし、
蕗のとう、野蒜(のびる)。
春の山菜が放つ独特の「苦味」は、
冬に溜め込んだものを解毒し、
活動期に向けて「気」を巡らせる。
身体を目覚めさせる、
自然からの贈り物。
開催が近づくにつれ、
足元の山菜だけでなく、
全国からもまるで導かれるように
最高の食材が集まる。
「来られる方へのメッセージが、
この食材に乗っている」
そう信じて、一滴の雫までを
慈しむように準備を尽くす。
そのプロセスそのものが、
ゲストをお迎えするための
「調律」の始まり。
ゲストの方々にとって、
食を通して、
宿泊という時間をかけて
「食べ方」を、
そして「生き方」までもを
心地よいリズムへと整えていく、
かけがえのない調律の場。
食べ方までもが変わるお茶瞑想、
レイトショー、焚き火、ワインバー。
ヨガや導引術……。
そこには、
滞った気を巡らせる時間が
ただ自然に流れている。
デジタルなノイズを脱ぎ捨て、
身体の電位をしっかり下げた先に
待っているのは、
心身がまっさらな状態となって
いただく「むすびのごはん」。
一粒一粒に命を宿すように
結ばれたごはんは、
今の自分を支える
何よりの滋養となります。
禊ぎ、そして独りでは辿り着けない「飛躍」の刻


1日目の昼食、ディナー、
そして2日目の昼食までは、
浄化し、心身を禊(みそ)ぐように
生命の息吹をいただく。
そして、
2日目のスペシャルディナー。
そこでは、
参加された皆さまの感覚がふわりと
「飛躍」していくのを肌で感じました。
たった独り、いつもの景色の中で、
これまでの自分を超えていく。
それは、どれほど心細く、
根気のいることでしょうか。
日常の喧騒(けんそう)に
身を置いていると、
知らず知らずのうちに思考に蓋がされ
五感は眠りについてしまうものです。
けれど、この綾部の地で、
チーム全員で整えた空間、お茶、
そして食材のメッセージに
身を委ねたとき。
独りではなかなか辿り着けない
「まだ見ぬ自分」へと、
優しく感覚が開かれていく。
その飛躍を経て迎えた、
3日目の昼食。
時間の経過とともに
空間を包む空気の清々しさは、
どこまでも心地よく。
最後には、全員がとろけるような
至福のひとときを共有していました。
「ここの食事を思い出しながら、
日常の食事も整えていきたい」
その言葉を胸に。
次なる「雫」に向けて、
丁寧な手入れを続けていきます。
STAFF

料理監修・調理
御食事ゆにわ店長 ちこ
お茶監修・提供
茶肆ゆにわ店長 古閑 みのり


ソムリエ
佐藤 聡一郎
シェフ
早川 ひろし


アシスタント
齋藤 隼
アシスタント
穂積 佑哉


講師
羽賀 ヒカル
ヨガ、ボディワーク
夛田 さおり

お客様の声
1年半ぶりのボンビバン参加でした。
参加する事を決めたのは、
1ヶ月半前くらいで、
メール案内きた時には、
状況的に行きたいけど
断念せざるを得ないかなと思ってました。
でも日を追うたびに、
やっぱり行きたい気持ちが強まって
新年度をむかえる時期だし、
新たな気持ちで新年度を出発したいので決断しました。
色々、印象的な事は、多々ありますが、
こがさんのお茶の講義で、
舌のヨコ、ウラまで舌全体で味わうという事を教えていただき、
その通りにすると、そのお茶の
本当の味わいが、わかりました。
その感覚ですべての食事を
味わってみると、
自然の恵みを感じました。
そんな感覚で、帰ってからも、
料理を味わいたいと思います。
また、他己紹介のワークでは、
自分って普段から人に興味なかったんじゃないかと思いしらされました。
大事な事を知らないと、
関係性が深まって行かない事を
改めて意識して、
興味ある時は遠慮しないで聞く
くらいでいいのかと思いました。
この先は、
人に興味をもって接するように
チャレンジしていきたいです。
料理は、4毒ではなく
4徳にチャレンジすると聞いてまして、
味がうすく感じたりするのかなとか、
想像してましたが、
まったくそんな事はなく、
めちゃくちゃおいしかったです。
さらに舌全体で味わう事を意識したら、
うまみをすごく感じる事が出来ました。
毎回、前回の上を行くような料理を
堪能出来て幸せでした。
(松田勝治様)


今回も最高の3日間をありがとうございました。
食事はもちろん、お祈り、ボディーワーク、他己紹介など、
学びになる3日間でした。
いつもパソコンとスマホを触っていて、最近はAIを使うようになり、
より没入していたと感じました。
その中で、体の循環が悪くなり、
体が冷えて、心も冷たくなってしまっていると気付きました。
あらためて、この3日間で本来の自分をとり戻したように思います。
ボンビバンでのちこさんのおむすびを
食べた瞬間に、
ぶわっとこみ上げるものがあって、
号泣してしまいそうになりました。
すごい愛を感じて、またその背景にあるものも浮かんできて、
本当においしかったです。
今回は、到着した日の昼食から、
すべておいしく感じて、
めちゃくちゃ楽しめました。
また、今回は何度も参加させてもらっているので、場をよくしていく側として参加しようと決めていました。
初めての方もいらっしゃったので、
少しでもゆるんで、楽しんでもらえるようにという気持ちでした。
実際にはただ楽しんでいましたが、
そういう意識で参加することで、
より得られるものがあったように感じます。
これまで何度も参加させてもらいましたが、そして毎回最高の3日間でしたが、今回一番感動しました。
参加者同士の体感もすごく感じて、
すごく仲良くなれたと思います。
今回の合宿を通して、参加者の方と交流して、よりご縁が深まったら、うれしいです。
毎回感動することばかりで、すごい3日間でした。
(出永紘己様)


エネルギー高く受けとらせていただけるものが、たくさんあることは、当たり前にあると思っていましたが、今回のテーマ「しずく」と共に、坂本龍一さんの生き様にもふれさせていただいて、当たり前のものなどなく、ここに参加でき、受けとれるということもどれだけありがたく尊いものかということが、細胞にしみこんでいくような、そんな3日間でした。
ボンビバンへ参加するまでも「神様へ何をもっていけるだろうか」と意識するだけで、日々の濃さ、回転数と全然ちがいましたし、逆にそう決めてからは激しいくらい毎日トラブル含め、いろいろなことがおこりましたが、自分にあるエネルギーをボンビバンでさらにあげて循環させるぞ!!と、むしろエネルギー源、モチベーションにして向きあい、すすめることができました。結果向き合って、挑戦したことは全然ダメダメでしたが、今回のテーマ(しずくと初春の芽ぶき)にもすごくつながっていて、深みがものすごかったです。
改めてこうして日々すごす大切さ、こういう場があること、あきらめずに向きあいすすむことを学ばせていただきました。今回のボンビバンで学ばせていただいたこの感覚を、そのままもって、循環していけるように、必ずつなげていけるようにしたいです。
今回「四徳」ということで、今まで乳アレルギーがあり対応していただいていましたが、やはり申し訳ない思いもあり、過去ボンビバンの参加をあきらめたこともあったことを思い出し、あらためて同じ食事をいただけることや、そこへ挑戦して下さったことのエネルギーがものすごくて、それも全部含めて本当に美味しかったです。素材そのものの良さ、味わいを感じられただけでなく、ここまで食材1つ1つの良さを、きっと食材たちもこんなにも次元があがるとは思っていなかったであろう状態まで、引き上げて、次元が上がった料理になっていて、ただただ感動でした。白子が一番苦手でしたが、これなら大好きと思うくらいおいしかったです。
(山下優奈様)


初日のお昼ごはんにいただいた、豆腐を使った一品が印象的でした。 手間のかかる製法で、現在は国内に3人しか作り手がいないとのことで、今、目の前にあるものは当たり前に存在するものではないこと、だからこそ感謝していただくこと、良いものが少しでも長く残るよう応援の気持ちをもつこと……を意識して味わいました。また、自身の人生を通じて「何を学ぶべきか」をよーく考えて生きることが必要だと感じました。
また、2日目の朝にいただいた、できたての豆乳が、塩さえ入れていない完全な調味料なしと知って驚くと共に、素材の組み合わせでこんなにもおいしくなれるということは、人間どうしもそうなれるはず、そうありたいと思えました。
互いの個性を消さず、差し出し合う、相手の良さが引き立つように自らが立ち回る、そうすることで自分も相手も生かされる/活かされる、そんな関係性づくりを誰とでもできたら、目の前の現実はいつよりも美しくできると思いました。特に日々の仕事を通してこれを体現していきたいです。
(A.Y様)






